生徒を観察していて、
「失敗」が嫌いな子が多いなと感じたので
書いてみようと思います。
生徒に限らず失敗を良く思っていない、できればしたくない事、と思っている方はいらっしゃると思います。
私もそうでした。
「失敗は成功のもと」という言葉を言い訳としてつかい、
ダメでも次頑張ればいい!と空元気に振る舞っていました。
この言葉をちゃんと理解できると
失敗しても大丈夫!と自分を信じる事ができるし、
安心して挑戦できると知り、かなり変化しました。
生徒を見ていると
失敗を認める事が難しい子もちらほら、
(失敗を分かっていない子はまた別とします。)
「どうだった?」と何か挑戦してもらった後に質問すると
成功に繋げられる生徒とそうでない生徒では反応がわかれます。
繋げられない生徒は
・ミスした事をスルーしている。(次はできるだろう。と思ってる)
・ミスした自分を責め過ぎている。
・どうせ出来ないから。(諦め)
のような反応があります。
そして失敗を活かせない生徒の中には「お友達は凄いけど私はダメなの」と決めてしまい
「○○ちゃんは凄いから!」
で済ませている。
そういう考えになる原因は人によりますし、1つではない事もあります。
原因は少しずつ取り払いながら挑戦できるように取り組んでいますが、
そもそも失敗した後どうしたらいいのかが分からない子もいるのかな?と思います。
どういう風に考えていけばいいのかを知らないと、考えられないので
レッスンでは
「失敗しても大丈夫だよ」という声掛けや
間違った事(弾き間違えなど)に気づいた生徒には「気づけていること」が第一歩だよと伝えています。
そのうえで、「どうしたらうまくいくかな?」と一緒に作戦を考えています。
このやり取りを続けてきて、
生徒の一人Aちゃんに少し変化がありました。
以前はレッスンの始めに「お家で練習どうだった?」と質問すると
「分かんない」
「ママに言われてやったけど、、、」といった感じだったのですが
「ここがうまくいかなくて」
「ここはうまくいくようになった」
と練習の様子を報告するようになりました。
失敗している所、うまくいっている所を把握できるようになり
「失敗している所をどうにかしたい」と課題を解決するための作戦会議をして、
またお家で練習する。
このように続けていると、
「ママに言われて」という発言もいつの間にか聞かなくなりました。
「レッスンでそんな事やらなくても」「時間がもったいないからピアノを教えて」と思われる方もいるかも知れません。
ですが一時的に時間を使っても後々の事を考えると、やらされている感なく練習に取り組める事や自分で練習できるようになるメリットはとても大きいです。
「失敗したからダメ」としてしまうとそこで終了です。
どうしたらいいか?を考える癖はピアノ練習に限らず生徒の役に立ちます。
生徒達はみんな、やりたいと思っているし頑張りたい!
でも色んな感情や環境からそれが出来ずにいる子もいる。
そんな葛藤の中でも、頑張れるような場所で在りたいと思います。